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太陽王の帰還

Le Negresco
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ネグレスコの名画の大規模な修復

白貂(アーミン)の戴冠式の衣装をまとったルイ14世が、ネグレスコに戻ってきました。この260x210 cmの大型作品は、リヨンの「Aldo Peaucelle」工房にて、6か月近くにわたる大規模な修復が行われました。

このイアサント・リゴー作の太陽王の肖像画(1701年制作)は、400時間もの丹精込めた細かい作業を経て、元の鮮やかな色合いを取り戻し、所有者である当ホテルに大きな誇りをもたらしました。この傑作は3点制作されており、他の2つはヴェルサイユ宮殿とルーヴル美術館にあります。

この修復により、ネグレスコはフランス美術史への愛着を強調し、無形文化財企業ラベルを通して、自らが大切にしている価値観を高く掲げています。

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BFM News - ニュース映像

イアサント・リゴー『戴冠式の正装を身に着けたルイ14世の肖像』(1701年)

この傑作として名高い、戴冠式の正装姿のルイ14世の肖像は、国王の公式肖像画になりました。

イアサント・リゴーが描いたこの肖像画は王侯肖像画の典型であり、プレシオジテ(気取り)と威厳を融合させ、権力と安定が感じられます。実際には、国王は当初は肖像画を描かせることに乗り気でなく、祖父の思い出をスペインに持って行くことを望んだ孫のフェリペ5世を喜ばせるためだけに承諾したのでした。

力強い垂直線が権力を象徴しているこの作品は、特に布地の描写で際立っています。マントの重厚感が人物に権力者としての風格をもたらす一方で、繊細なレースやブロケートのラングラーヴ(男性用半ズボン)には国王が宮廷に課した洗練が反映されています。手、ハーフアーチ付きの王冠(後方に配置)、アンリ4世の王杖、シャルルマーニュの剣(はっきり見える)が絶対君主の表現を完成させており、支柱の下部の浅浮き彫りには、その2つの基本的徳目である正義と勇気が示唆されています。

この豪奢で華々しい肖像画は、ジャンヌ・オジエがベルギー人コレクターから買い取ったもので、外国に売られたフランスの美術品を帰国させるという彼女の意志を最も顕著に示す例のひとつです。

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